2012年6月5日火曜日

The Free Online Dictionary And Encyclopedia (TFODE)


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スープ(英語:soup)とは、肉、野菜などを煮込んだ水分の多い料理。広義には、日本で(しる)、汁物(しるもの)と総称するものや出汁(だし)を含めるが、狭義には欧風の汁物料理を指して言う。

狭義のスープとその変遷

狭義には語源となった欧州料理のものを指す。英語のsoup(スープ)、フランス語のsoupe(スプ)、ドイツ語のSuppe(ズッペ)、スペイン語やポルトガル語のSopa(ソパ)といった欧州圏の同系統の料理は元来は、パンに肉や野菜を煮込んだ鍋物の出汁と具、あるいはワインやシードルといった果実酒をかけてふやかした粥状の料理を指した。ヨーロッパでは、パンは伝統的には食事のたびに焼きたてのものを供するのではなく、時をおいて村の共同のパン焼き窯でまとめ焼きした大きなものを時間をかけて食いつなぐものであった。そのため焼いてから時間のたったものは硬くなっていたし、そもそも寒冷でやせた土地の多いヨーロッパの多くの土地では柔らかいふわふわした白いパンを焼ける小麦の栽培は困難で、ライムギやエンバクの� ��培が主体であったため、それらを素材としたもともと硬い黒パンを常食とした土地が大半であった。